【今こそ若者の政治参加を!! :学生団体ivote代表が語る、大学生と政治】

ivote ブログ
学生団体ivote代表の正生 雄大さん

※この記事は政治市民育成団体Civisによって、2018年12月1日に投稿されたものを編集しなおしたものです。

33.85%、この数字は平成29年衆議院総選挙における20代の投票率です。また選挙権が18歳に引き下げられてから初の衆院選でしたが、10代の投票率は40.49%と低い値を示しました。(数値はいずれも総務省発表)

このように若者の政治離れが叫ばれている今日ですが、その中において若者と政治の距離を近づけようと活動している団体があります。

それが学生団体ivote(HP http://i-vote.jp/)です。今回は学生団体ivote代表を務める大学2年生の正生雄大(まさお ゆうだい)さんにivoteに参加した理由や、大学生の視点から若者の政治参加になどについてお聞きしました。

<高校時代にivoteを知り、上京後すぐ入会>

― ivoteに参加した理由は何ですか? 

私が高校生の時は、激動の選挙の連続でした。大阪都構想、アメリカ大統領選挙、ブレグジット。国や地方の在り方を大きく変える選択が選挙によって、それも僅差でなされていく様を見ました。民主主義という権力の運用の仕方に非常に興味を持ちました。

加えて、上記の全ての選挙に共通することは若者の投票率が低いこと。それと、世代間による投票先の違いです。世代間の価値観の違いが明瞭になりました。

このことから、「若者の政治参画」は私の中で大きなテーマとなりました。私がivoteを最初に知ったのは高校2年生の時です。私はとあるニュースアプリを使っていました。そこに一人のプロコメンテイターとして一人の若者が起用されていました。彼が設立した団体の母体となるものが「学生団体ivote」でした。彼を尊敬するとともに、そのような大学生の在り方に感銘を受けました。

それから上京してすぐ、自分の問題意識とも一致するこの団体への入会を決めました。

<社会と初めて一人で向き合う時期だからこそ>

― 大学生から見た若者の政治参加についてどう思いますか? ― 

「投票率を見る限りでは、若者の政治参加意識は高いとは言えません。私の肌感覚としましても、政治的な話題を自分事としてとらえられる人が多いとは言えないように思います。

18歳選挙権の時は、高校で例えば主権者教育というような政治参画意識を向上させる取り組みは広まったと思います。そういった面では政治について考えさせられる機会というものは喪失してしまっているかもしれません。

一方で、大学生という時期は社会というものに初めて一人で向き合う時期だとも思います。例えば、バイトを始めることも多いと思われますし、典型的には就職活動です。やはり、その国の経済・政治によって自分の人生が大きく左右されます。このようなきっかけから政治参加への糸口を掴めないかと思います。」

<意思決定を手助けするサービスの実現を>

― ivote代表として今後望むことは何ですか? ― 

「投票率の向上は、もちろん大切ですが本質的には投票率向上の先に何があるのか。ということです。政策的なウエイトが未来に向けられていくこと。また、共同体に対して主体性と責任感をもった個人が増えていくことを願います。

また、民主主義という仕組み自体が個人単位で考えれば、決してコストパフォーマンスが良いものと言えないことも課題だと思います。忙しい中投票所まで足を運ぶこと。加えて、その前のプロセスとしての熟議を求められる考え方もあります。民主主義にコスパを求めることには一部否定の声も上がりそうです。しかし、その形も時代とともにアップデートしていかなければならないでしょう。

分かりやすい例はインターネット投票です。それに加えて、長い目で見れば、人民の意思決定をアシストするようなサービスができればいいと思います。やはりカギとなるのはテクノロジーですね。」

<少しでも明るい未来にする為に>

― 最後に同じ大学生や政治に関心が持てない若者に一言お願いします ― 

「ivoteの理念から照らし合わせて考えれば、今の若者は望ましくない状態にあることは間違いないのです。しかし、同世代の若者に大きな責任はないと思っています。 投票にいかない、あるいは政治に興味がない理由を一言で言ってしまえば、「そのような社会になっていないから」だと思うからです。

しかし、民主主義という仕組みと、それによって運用されている社会に守られている現実には向き合ってほしいと思っています。これから成人として、社会人として責任を背負っていく我々ですが、国家の未来に対しても一定の責任はあると思います。ここでなされた意思決定が、これからのまだ見ぬ子供たちにも影響を及ぼしていくことになるわけですから。

日本の未来に対して、あまり良いニュースばかりが聴かれるわけではないです。自分たちの手で、少しでもポジティブな未来にできる可能性が民主主義のステキなところです。一緒に明るい未来を作っていきましょう!」

(聞き手 畠中惇)

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