【米大統領選挙2020】自粛中におさらい!今年の大統領選挙

【米大統領選挙2020】自粛中におさらい!今年の大統領選挙

世界を騒がせたアメリカ大統領選挙2016。あれからもう4年が経ち、また大統領選挙の年がやってきました!

共和党トランプ大統領は再選を果たすのでしょうか。それとも民主党から新しく46代目の大統領が現れるのでしょうか。このビッグクエスチョンが今年の選挙を熱くしています。今回は、大統領選挙2020の今までの経緯を振り返ります!

選挙の流れ

アメリカの大統領選挙はズバリ、民主党 (Decomractic Party) vs. 共和党 (Republican Party)の戦いです。しかし、この決戦に参加するには、まず各党内で行われる予備選挙を勝ち抜かなければいけません。基本的な流れとしては:

立候補(党内) → 予備選挙(党内) → 候補者指名(党内) → 総選挙(党 vs. 党)

2020年7月現在は、各党の候補者が決定し総選挙に向けて活動している段階です。共和党からはトランプ大統領が2期目を狙い、民主党からはバイデン元副大統領(オバマ政権時)が総選挙に臨みます。共和党内の予備選挙はトランプ氏の圧勝に終わりましたが、民主党内の方では、選挙活動が始まった最初の頃の予想を裏切る展開が繰り広げられ、非常に盛り上がりました。

2020年は民主党の戦いだった?!

民主党にとって、今年の選挙は共和党から政権を取り戻す機会です。そのため、民主党を代表する候補者を選ぶにあたり、予備選挙で民主党及び投票者が最も注目しているポイントは「総選挙でトランプ氏に勝てるかどうか」です。結論から言うとバイデン氏が民主党の候補者に選ばれましたが、それまでの経緯が非常に面白いのでおさらいしておきましょう!

民主党有力候補者(予備選挙中盤2月時)

ジョー・バイデン

前副大統領。オバマ政権時に務めた。穏健派。

強み:高齢者層、黒人層、オバマ支持者に人気;前副大としての実績;穏健派なので票を集めやすい
弱点:予備選挙前半で苦戦;過去のセクハラ疑惑;高齢


バーニー・サンダース

バーモント州上院議員。民主社会主義・進歩主義。

強み:若者・労働者層に人気;大統領選挙経験者;国会議員歴が史上最長;上流階級や大企業から寄附金を受け取っていない
弱点:民主社会主義だがコミュニストと間違われがち;急進的すぎて民主党を分断;高齢


エリザベス・ウォーレン

マサチューセッツ州上院議員。サンダース氏と似て進歩主義だが穏健派なところも見せる。

強み:当選すれば初の女性大統領;ワシントン(国会)での経験豊富;教育者としての経験
弱点:穏健派と進歩主義派の両方で票争いをしなければいけない;予備選挙中大きな勝利はなく、また大きな敗北もなく安定しているためインパクトがやや薄い


ピート・ブティジェッジ

インディアナ州サウスベンド前市長。候補者の中では最年少であると共に唯一ゲイであることを公表している。退役軍人。穏健派。

強み:白人層・経済的に余裕のある中流階級層に人気;若い;予備選挙前半では好調
弱点:人種的マイノリティの票に欠けている;ワシントン未経験;上流階級からの寄附金の受け取りあり


エイミー・クロブシャー

ミネソタ州上院議員。弁護士。穏健派。

強み:当選すれば初の女性大統領;ワシントンでの経験豊富;討論で相手を攻撃するのが得意
弱点:穏健派の間での競争に苦戦;甘く見られがち;ウォーレン氏と比べられる


マイケル・ブルームバーグ

元ニューヨーク市長。大企業のCEO。選挙活動は全て自費で行い一切寄附金を受け取っていない。

強み:ビジネス経験豊富;自費での選挙活動のため政策に外部からの影響がない
弱点:大富豪のためトランプ氏と比較される;ワシントン未経験;不適切な発言で女性社員を不快にさせた過去あり


トム・スタイヤー

実業家。アクティビスト。ブルームバーグに並ぶ富豪。

強み:環境問題に熱心;ビジネス経験豊富
弱点:富豪のためトランプ氏と比較される;政治未経験


トゥルシー・ギャバード

ハワイ州下院議員。退役軍人。

強み:当選すれば初の女性大統領;退役軍人;若い
弱点:知名度が低い;怖いイメージ;票集めに苦戦

民主党予備選挙の見どころ

選挙活動(Election Campaign)は1年ほどかけて行われ、実際の予備選挙は数ヶ月間に渡って各州で順番に行なわれます。予備選挙前半に投票が行なわれたのはアイオワ州、ニューハンプシャー州、ネバダ州、サウスキャロライナ州。そして3月3日火曜日(Super Tuesday)にカリフォルニア州やテキサス州などメジャーな州を含む15箇所で同時に選挙があり、前半で大苦戦していたバイデン氏が多くの票を勝ち取りました。逆に初めから勢いを見せ、予備選挙通過の期待もあったサンダース氏はSuper Tuesdayを期にバイデン氏に追い越され始め、4月に大統領選挙から正式に撤退しました。このように、予備選挙を勝ち抜くには Super Tuesdayの結果が非常に大事なカギなのです!

また、全国に放送される候補者間の討論会にも注目です。今回の民主党予備選挙の論点は公共医療保険制度の導入、社会格差、労働者保護、最低賃金の引き上げ、人種差別、環境問題、税金など。民主党として目指すことが同じでも、候補者によって政策や問題へのアプローチの仕方が全く異なります。テレビの視聴者は討論会を通して、候補者それぞれの政策やビジョンだけではなく、彼らの性格や人柄も知ることができます。

最後に

アメリカの大統領選挙は各党の予備選挙の段階から面白い!討論会(Presidential Debate)は2時間ほどで非常に長いので、個人的におすすめな視聴方法は様々なメディアがまとめた5分くらいのハイライト動画を見ることです。候補者の印象とはどれだけ大事なのか、選挙結果と合わせて是非見てみてください!

ちなみに、私が留学していたシカゴ大学のキャンパスでは、サンダース氏を支持するポスターや学生の集まりをよく見かけました。学生ボランティアが候補者のステッカーを配ったりとにかく大盛り上がりです!

画像参考文献

  • Wikipedia “Joe Biden”
  • Wikipedia “Bernie Sanders”
  • Wikipedia “Elizabeth Warren”
  • Wikipedia “Pete Buttigieg”
  • Wikipedia “Amy Klobuchar”
  • Wikipedia “Michael Bloomberg”
  • Wikipedia “Tom Steyer”
  • Wikipedia “Tulsi Gabbard”

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