ハッブル宇宙望遠鏡とブラックホール

政治コラム

皆さんは、ハッブル宇宙望遠鏡を知っていますか?

今日4月24日はハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げられた日です。

それから29年、人類はついにブラックホールの観測を行うまでになりました。

ハッブル宇宙望遠鏡

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日に打ち上げられ、現在も運用されている巨大な望遠鏡です。

普通望遠鏡は地上に置いておいて観測するものですが、それだと天候や大気の影響をどうしても受けてしまいます。そこで、大気がなく、天候の影響を受けない宇宙空間に望遠鏡を置くことになりました。

ハッブル宇宙望遠鏡の長さは13.1mで、主鏡と呼ばれるメイン鏡の直径は2.4m、重量は11tとバス並みの大きさを誇る望遠鏡です。

この巨大な宇宙望遠鏡は運用開始以来様々な発見をし、宇宙や地球についての研究の進展に大きな役割を果たしてきました。

例えば、1998年には地球から1000万光年の距離にある、『ケンタウルスA』銀河の姿を捉えたのですが、その時の観測からこの銀河の中心には巨大なブラックホールがあると考えてられるようになりました。

他にも『M87』銀河を観測し、その中心にブラックホールが存在することを発見しました。

ブラックホールの「穴」撮影成功

そして今年4月10日、日本の国立天文台などで構成された国際チームが史上初、ブラックホールの「穴」の撮影に電波望遠鏡を使って、成功しました。

この撮影に成功したブラックホールがある場所は地球から約5500万光年離れた、『M87』銀河です。

ブラックホールの存在はこれまで直接は確認されていませんでしたが、これによって”本当に”その存在が確認されることになりました。

この偉業の影にはハッブル宇宙望遠鏡が既にM87銀河を観測し、ブラックホールの存在を示唆していたことがあることは間違いないのではないでしょうか?

おわりに

今日、4月24日は1990年にハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げられた日ですが、ハッブル宇宙望遠鏡がブラックホールの存在を観測してから実際にその存在が確認されるまでには長い年月がかかりました。

宇宙の研究は地道な観測と時間のかかるものです。しかし、今回のニュースは地道でも時間がかかっても続けていればいずれ、しっかりとした結果はついてくる、ということを示してくれるものだと思います。

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