Let’s!MACHI おこし!!

コラム

まちおこし

西船橋駅。

JR線、東京メトロ、東葉高速鉄道の各線が乗り入れる、千葉県内屈指のターミナル駅。

駅北口に広がるロータリーを横切り、一本路地に入った所にその店はある。

“ 洋食酒場カンヌ” カンヌという名に相応しい洒落た雰囲気の地元で人気の隠れ家的な店だ。

そこの主人、尾方琢斗さん(34)は、2018年 地元の神社を会場に、”十五夜祭”というまちおこしを開催した。

尾方琢斗さん(34)
10代半ばから飲食店に勤務。西船橋のダイニングバー”アジト”で修行。その後、勝浦で数ヶ月限定のレストランをオープン。レストランの期間終了後は25歳までホテルオークラでシェフとして働き、その後は会員制レストランで修行。その後、ベルジャンビアカフェ勤務。27歳で料理長になる。29歳でカンヌのオーナーとして独立。

尾方さんは、

「祭り自体は、私が若い時から 何か面白いことをやりたいって想いを持っていて、当時働いていた店のオーナーとかも同じ想いを持っている方だったので、それで何かやろう、ってなったのが最初ですかね。例えば15年くらい前に、駅周辺で交通量が少なかった道路を使って歩行者天国ができないか、とかを考 えていましたね。単にイベントをやるというよりは、そこの環境そのものを変える、といったとですね。」

十五夜当日の様子

開催までの道のり

しかし、当時は『まちおこし』という言葉がまだ浸透しておらず、そういうことに否定的な雰囲気があり道路の使用許可などの面で実施が困難だったという。そこで今回は当時の反省を活かし私有地を使った。

開催に協力してくれた方々について尋ねると、「やっぱり、うちの店と絡みのある人たちですかね。例えば、うちの店のお客さんや前にうちの店で働いていた人、オーナー同士とかですね。それにその人達が、”こういうのをやろうと思ってるんだけど” って伝えた時に、”いいね! やろうよ!! “ って感じで積極的に関わってくれたのが、成功につながりましたね。

当日は約10店舗が出店し、他にも音響やDJも参加したが皆西船橋近辺で日頃活動している人達で、会場となった神社の方から紹介してもらったりしたという。

「もうね~大変だよ!(笑)」

開催してみて変わったことは?という質問にこう答えた尾方さん。

「開催するまで正直、すげー大変だったけど、終わってみると”またやんな いの?” とか “なんかやってるよね” といった声をたくさんかけていただきましたね。だから、今度は今回よりももっと大きな規模で、そうだね~もう町全体で今回のようなことができたら一番いいですね。」

まちおこしは、自分たちが住むまちについて新しい発見の場になり、地元について再認識する為の良い機会になる。

過疎化への処方箋

今、過疎地域などでまちおこしが盛んに行われるようになっているが、過疎化しないうちにこういう取り組みを積極的に行っていくことが、過疎化予防に必要なのではないだろうか?

外から人を迎えるよりもまずは今いる人たちにまちの魅力を再認識してもら い、ここに住み続けたいと思ってもらうことが、外から見たときのまちの魅力を高めることに繋がっていくのではないだろうか?そして、なにより、こういう取り組みは楽しい!!

取り組む側も参加する側も楽しいことが一番重要で、「楽しい」輪を広げていくことが地域の活性化につながっていくのだと思う。

カンヌの内装

店舗紹介

【店舗紹介】  

CANNES(カンヌ)西船橋の洋食酒場      

〒273-0031 千葉県船橋市西船 4-24-8

西船橋駅北口より徒歩2分 

落ち着いたオシャレな空間でついつい長居してしまう。そして何より美味しい!!

金曜の夜などに是非行ってみては?

Civisマガジン PERIPLUS3月号より

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