「体験」と「記録」から戦争について考える。

政治コラム

終戦から74年目を迎えた今年、8月15日の終戦記念日に日本武道館では全国戦没者追悼式が開催されました。

先の大戦では日本人だけで約310万人の人命が失われ、アジア、ヨーロッパなどでも数千万人が犠牲となりました。また数多くの難民や現在につながる国際問題を生み出すきっかけにもなりました。

「戦争の現実」とともに「なぜ起きてしまったのか」を学ぶ

現在、私たちは映像や写真、文献などから第二次世界大戦・太平洋戦争当時の様子を”歴史の記録”として伺い知ることができます。また、戦争を実際に体験された方からは”実体験”としての戦争についてお話を伺うこともできます。

ただ、戦争を経験したことのない私たちにとって、当時の様子や感情、空気を完全に理解することは容易いことではなく、ある程度は想像によって補わなければいけないことも事実です。

しかし、想像をすることで「他人事」としてではなく、「自分の事」として考えることができるので、当時の人々の感情や空気とは異なっていたとしても、それは仕方のないことではないでしょうか?

戦争の歴史を単なる記録として捉えるのではなく、人々が実際に体験した「出来事」として捉えることで、そこに生きた人々の考えや感情に寄り添うことができるようになるのではないでしょうか?

その一方で、感情を脇に置いて客観的に「なぜあの戦争が起きたのか?」ということを「記録」という側面から分析していくこともまた重要なことです。

あの戦争はなぜ起きてしまったのか、について客観的な視点に立って私たち国民全体が考え、太平洋戦争勃発時だけでなく、それよりもさかのぼって当時の国際情勢や国内の情勢への理解を深めることで、当時と現在の政治的な共通点や異なる点を見つけることができ、これからの時代どのように動いていけば良いのか、ということが見えてくるのではないでしょうか?

「体験」と「記録」この二つの視点を、バランスを保って見つめることで、再び同じような惨禍を繰り返さないことができるようになるのだと思います。

おわりに

私たちにとって「戦争」というと、第二次世界大戦・太平洋戦争を思い起こすことが多いと思いますが、現代も世界各地で戦争は起きており、今現在もシリアなどでは戦争が続いています。

このことを忘れずに、「体験」と「記録」の二つの視点を現在おきている戦争にも用いることが、国際平和をつくることに繋がっていくのではないでしょうか?

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