立候補、してみました

立候補、してみました

今年4月行われた統一地方選。

「ばんざーい!、ばんざーい!! 」

当選に沸き立つ候補者がいる一方で、残念ながら落選してしまった候補者も数多くいる。

統一地方選に連動して4月21日に行われた豊島区議会議員選挙では、[1]51人が立候補し15人が落選してしまった。

笹谷侑矢(25)さんもその中の一人だ。笹谷さんは論文紹介や研究者インタビューをする論文YouTuberや、豊島区の気になる商店街やイベントを取り上げる豊島区YouTuberをやりつつ、日替わりで1日店長ができるイベントバー『エデン』を経営しながら、25歳になったことを契機の1つとして、出馬を決心した。

今回、笹谷さんに立候補した経験を振り返って分かったことを教えていただいた。

[1] 開票結果 豊島区議会議員選挙(平成31年4月21日)豊島区ホームページ

笹谷ゆうやさん(25歳)

労力をかける

今回はしょぼい選挙と銘打って、お金をなるべく使わずに選挙戦を展開するのが一つの軸としてありました。その点でおそらく一番コスパはいい立候補者であったと思います(選挙は勝たねば意味がないですが)。

選挙後に他の落選した候補者たちと会う機会がありましたが、どちらも数百万突っ込んだ話を聞きました。自分はお金をかけない代わりに労力と時間をかけたわけですが、実際問題、お金・時間・労力のうち一番かけるべきなのは労力です。いろんなところに顔を出がなにより必要です。

だから私は若い人が立候補して当選するのは現実味のある話だと思っています。特に同じ地域に長く住んでいる若い人などはうってつけです。

私の場合は、お店があるからという理由で豊島区から立候補することを選びましたが、地域の知り合いが多ければ多いほど地方選挙には向いています。

また、“口コミ”という観点からも「地元出身」というのは、強みになります。

選挙カー・マイクは使おう               

自分は選挙カー・マイクを使わない戦略をとりました。

興味ない人に対する選挙カーやマイク演説はある種の暴力であり、政治に対する忌避を招くと考えたからです。単純に興味ない人からすれば、選挙カーなんてうるさいことこの上ないです。

自分は一切使わず、遊説とYouTubeにしぼって選挙活動を展開しましたが、この戦略は失敗でした。20人のうち19人に嫌われていいから1人に投票してもらうのが選挙です。そもそも「お前誰?」という状態なのだから、ひとつでも知ってもらうきっかけは多い方がいいです。

また朝挨拶する時の場所取りや昼間疲れた時は選挙カーを使って選挙活動ができたらと期間中何度も思いました。「王道は王道たるゆえんがあるのだ。」そう感じました。勿論、選挙カーやマイクを使わないことで共感が得られ、票に結びついたものもあると思いますが、それらを使うメリットに比べれば微々たるものです。

とはいえ意外に行ける              

自分の準備期間が約6か月、卒論などほかにやるこ  とがあったことを考えると、適切な時間を投下することできちんと結果が出ると思います。

私は1300票で当落ラインが1500票でした。

むしろ問題なのは、駅立ちや辻立ち、知らない人やコミュニティに対するメンタルタフネスさです。人付き合いなどが得意な人は問題ないですが、そうでない方は早めに自分をサポートしつつ、時には発破をかけてくれるような人物
を探す必要があるかと思います。(これは何も選挙に限ったことでなないかも知れませんが)

実際に出て見ないとわからないことはたくさんありますが、思ったよりやれるな、というのが私の印象です。

「ゆくゆくは政治家に・・・」という方は、今から出馬地域を定めて顔を売るのがよいかも知れません。

若者の政治離れが進み、また 地方議会では議員のなり手不足が深刻化する今日。政治との距離が遠ざかっていくように見えるが、この状況はこれ
からの若者にとってはチャンスかも知れない。

なり手がいないということは、若者も議員になるチャンスが開け、若者議員が増えることで等身大の政治を周囲にも、感じてもらうことができるかも知れない。

【人物紹介】

笹谷侑矢(25) 1994年生まれ。東京大学文学部卒大学在学中に豊島区YouTuberを始めたことをきっかけに銀行内定を辞退し、豊島区議選に出馬。 1,300票獲得も落選。現在は要町のイベントバー「エデン」を経営。

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