【新時代へ】新元号は「令和」

【新時代へ】新元号は「令和」

4月1日11時半過ぎ、多くの方がテレビの前に釘付けになっていませんでしたか?

この日、菅官房長官が新元号「令和」を発表しましたね。

我が国は、5月1日より今上天皇がご退位され、「令和」という新たな時代を歩むことになります。

今回の記事では元号をテーマに書いていきます。

元号の選定基準

大きな条件として以下のような項目が挙げられます。


(参考)候補名の検討及び整理に当たっての留意事項
(1)国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること
(2)漢字2字であること
(3)書きやすいこと
(4)読みやすいこと
(5)これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと
(6)俗用されているものでないこと

参考:首相官邸 新元号の選定について
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/singengou/singengou_sentei.html

この他にも、頭文字のアルファベットが被らないことや、同音の熟語が存在しないことなども考慮に入れられているようです。

ちなみに令和は「L」ではなく、「R」表記になるようです。

また令和以外に挙がった案として、「英弘」などがありましたが、これは「栄光」という熟語が存在するために、ボツになったとされています。

令和はどのように誕生した?

元号は古典の文章から引用をし、そこにある漢字を組み合わせて作られます。

従来はこの出典は中国の古典から引用されていました。

しかし、今回史上初の国書から引用され、大きな話題となりました。

そしてその出典は日本最古の歌集「万葉集」です。

その原文がこちらです。


初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す

参考文献:万葉集

この「令月」と「風和ぎ」からとって「令和」が誕生しました。

安倍首相は万葉集は日本最古の歌集で、貴族から農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、国民文化と長い伝統を象徴するものであり、また令和には 人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込めらていると説明しました。

国民の反応

世論調査の結果

日本国民は今回の改元をどのように受け止めたのでしょうか?

共同通信の世論調査によると、73%の人が新元号に好感が持てると回答しました。理由としては「響きが良い」「伝統が感じられる」などがあがっています。

多くの方は新元号を歓迎しているようですね。

反対意見も…

中にはこれをよく思っていない方もいるようです。

好感が持てない人の意見として「令」という字の印象が悪いというものがありました。

例えば、「命令」「令状」などが浮かびますね。

また他の歴史専門家は万葉集だって漢文で書かれているわけだから、国書にこだわる必要があったのかという意見もあったみたいです。

参考:共同通信 新元号「令和」を好感73%
http://news.livedoor.com/article/detail/16261120/

海外メディアの反応

ニューヨークタイムズの報道

驚くことにニュースになったのは我が国だけではありません。

アメリカの大手メディア、ニューヨークタイムズも報じています。

ここでも同様に、これまでの元号は伝統的に中国の古典から引用されていたが、日本政府は初めて、国書「万葉集」から引用したと報道しています。

また「令」が命令や法を意味する語であるために、これに疑問に思う日本人もいるなどと、かなり細かく書かれていました。

参考:The New York Times Japan’s New Era Gets a Name, but No One Can Agree What It Means https://www.nytimes.com/2019/04/01/world/asia/japan-emperor-era-reiwa.html

BBCの報道

イギリスの大手メディアのBBCは令和の「令」を「commands」「order」などと訳し、「和」を「harmony」「peace」などと訳しています。

なんとなく違和感があるのは私だけでしょうか?(笑)

参考:BBC News Japan reveals name of new imperial era will be ‘Reiwa’ https://www.bbc.com/news/world-asia-47769566

このように海外メディアが「令」を「order」と訳出したために、命令という印象をより強めたかもしれませんね。

これに対し外務省は「令」は令息や令嬢を意味するもので、「beautiful」の訳が正しいと反論しています。

これからの今上天皇の位置づけ

近年は天皇陛下がお亡くなりなった時に、改元が行われてきました。

しかし、今回は生前退位ということで、当然対応が変わってきます。

歴史の授業で「院政」という用語が出てきたのを覚えているでしょうか?

これに近い形式が実行され、退位後今上天皇は上皇職につくことになります。

日本史では、白河上皇が一番有名でしょうか?

かつては上皇も政治に関わっていましたが、当然現在の天皇制においては象徴的存在にすぎないので、今後も政治に関わることはありません。

これからは公務はなさらず、私的な活動のみなさるそうです。

おわりに

私は平成生まれで昭和がどんな時代であったのかはよく知りません。

昭和=古い、といったイメージが私の頭の中にありますが、新元号「令和」を迎えることで、今度は平成=古い、という時代になるのかと思うと、なんだか寂しい気持ちになります。

日本において、平成は大きな戦争、紛争こそありませんでしたが、東日本大震災などの数多くの天災、少子高齢化や環境問題などの社会問題などは絶え間なく存在してきました。

平成は他の時代に劣らず、激動の時代であったといえるでしょう。

5月から新たに迎える「令和」という時代は、果たしてどんな時代となっていくのでしょうか?

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