今日は何の日?~迎賓館赤坂離宮~

政治コラム

先日、ドナルド・トランプ米国大統領が訪日し、天皇・皇后両陛下や安倍総理らと会談をしましたが、安倍総理との5月27日に行われた共同記者会見の会場がどこだか皆さんはご存じでしょうか?

その会場とは、赤坂にある迎賓館赤坂離宮です。

この迎賓館赤坂離宮、現在は迎賓館の名前の通り外国からの賓客を接遇する施設として利用されていますが、実は昔、国立国会図書館として利用されていたことがあります!

今日、6月5日は迎賓館赤坂離宮が国立国会図書館として開館した日なんです!

迎賓館赤坂離宮全景

宮殿から図書館へ

そもそも迎賓館赤坂離宮は、1909年(明治42年)に当時の皇太子(後の大正天皇)殿下の御所として建設されました。その後は皇太子時代の昭和天皇が即位後もしばらくお住まいになるなど、離宮として利用されてきました。

この利用方法が大きく変わったのは、第二次世界大戦がきっかけでした。

終戦後、それまで皇室財産として扱われてきた赤坂離宮は国が管理することになり、皇室の手を離れ、1948年(昭和23年)6月5日に国立国会図書館として宮殿の内装や面影を残しながら開館しました。

国立国会図書館としては1961年まで利用されていましたが、同時期には裁判官弾劾裁判所(1948~70)、憲法調査会(1956~60)などとしても利用されていました。

そして1961年(昭和36年)から65年(昭和40年)までは東京オリンピック組織委員会として利用された後、改修され1974年(昭和49年)に迎賓館として開館し現在まで利用されています。

迎賓館赤坂離宮

迎賓館赤坂離宮は国宝に指定されており、内部は写真撮影禁止の為、この場に掲載することができないのが残念ですが、各国首脳との会談が行われた金や絵画で彩られたきらびやかな広間や、木材を主に用い派手さはないけれど、上品な落ち着きの空間に七宝焼きで描かれた鳥たちの絵が飾られ、晩餐会などに使用される広間などがあり、さながらベルサイユ宮殿のようです。(迎賓館赤坂離宮のホームページには内部の写真が載っています) また外観もヨーロッパの王宮を模したものになっていますが、その中にも日本の特徴が織り込まれており、ヨーロッパのものとはまた違った趣を感じることができます。

正面の屋根には 甲冑武者の姿が・・・

おわりに

今年で建設から119年を迎えた迎賓館赤坂離宮ですが、まだまだ現役として日本に来る賓客のおもてなしをしています。

時代は明治から大正、昭和、平成、そして令和へと移り行く中、宮殿として造られ、その後様々な転職を経験しそして迎賓館としての役目を、創建119年を経た現在まで45年に渡って務めてきた迎賓館赤坂離宮。

政治が動く場面の舞台となったこの建物はこれからもその役目を果たしていくことでしょう。

現在は予約なしでも一般の方も当日券で見学することができます。

皆さんも一度訪れ、政治が動いたその場所を体感してみては??

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