無党派層は政治の未来を変えるか

政治コラム

皆さんはだ誰かと会話をしている時に突然、話題を振られて返答に困ったことはありませんか?

内心、「そんなこと聞かれても困るなぁ」と思いながら、微笑みながら当たり障りのない返答をする方も多いのではないでしょうか?

ましてや質問の内容が政治的な話題ならなおさら・・・・

政党支持率

NHKが実施している「政治意識月例調査」によると、2019年2月時点での各政党支持率は、自民党が37.1%とトップで、野党は立憲民主党が5.7%、国民民主党が0.6%となっており、他の党も同じような数値です。

これだけだと、自民党の支持率が一番高いように見えます。しかし、実はそうではありません。

というのも41.5%もの人々は「支持政党なし」を選んでいるのです。この人々は『無党派層』

と呼ばれています。

無党派層の人々

無党派層にとって、「支持政党はどこ?」という質問ほど答えにくいものは無いのではないでしょうか?

無党派層はしばしば政治への不信感や政治離れの象徴として捉えられることがあります。また、既存政党への支持をしていない分、その時の雰囲気に流される、選挙において棄権や投票に行かない可能性が高くなるとして、あまり良いイメージを持たれないこともあります。

しかし、本当にそうでしょうか?

無党派層の中には、全く政治に関心を持っていない『消極的無党派層』と、政治への関心は高いけれど、特定の政党を支持することはない『積極的無党派層』があると言われています。

中立的無党派層

ですが『積極的無党派層』も積極的な人々と、何となくでも選挙には行くし、ある程度の関心はあるが、そこまで詳しい訳ではない「中立的無党派層」と呼べる人々に更にわけることができるのではないでしょうか?

中立的無党派層の人々が今よりももっと、様々な正確な情報を簡単に手に入れることができ、更に自分の考えなどを共有し関心を高めることができる「場」を充実させていくことが必要ではないでしょうか?

そうすることで、無党派という視点を活かした政策の実現にも繋がり、より良い政治社会が実現するのではないか、と思います。

おわりに

無党派層は決して悪いことではなく、これからの社会を変える大きな可能性を持っているのです。

【参考文献】

『無党派層のこれまでと現在』nippon.com 2012.7.18 公益財団法人ニッポンドットコム

松本正生『「そのつど支持」の政治的脈絡 短期的選択と選挙ばなれ』 選挙研究29巻2 p. 60-73 J-STAGE 2013

早川昌範 吉崎輝美『「無党派」層の政治的態度と投票行動』選挙研究12巻 p. 88-97,291 J-STAGE 1997

田中愛治『「政党支持なし」層の意識構造と政治不信』選挙研究7巻 p. 80-99 J-STAGE 1992

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