「若者の声が政治に届かない」、「シルバー民主主義」、こんな言葉を耳にしたことがある方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
若い世代にとって自分たちの声が政治に反映されていることを実感する機会はそう多くないと思います。そしてそのことが若者の投票率低下を招いている一因であると指摘されることもしばしばあります。
そんな中、皆さん自身が直接国会議員の方に会って、若者の意見をその場で届けることのできる「場」があります!!
それは【日本若者協議会】です!
Civis SNSマガジン7月特集号では、【一般社団法人日本若者協議会】代表理事の室橋祐貴さんに『若者と政治のこれから』について、インタビューをしました!
【日本若者協議会とは何ですか?】
日本若者協議会とは、「若者の意見を政策に反映させる団体」として各政党との政策協議、政策提言を行っている団体です。
具体的には、被選挙権の引き下げや供託金の引き下げ、若者担当大臣/子ども・若者省の設置、給付型奨学金の拡充、などを提言してきました。
2016年参院選や2017年衆院選そして2019年参院選では、主要政党の公約に載せることに成功しています。2018年5月に発足した超党派の「若者政策推進議員連盟」では事務局を担当。個人・団体会員の合計は約4,000名です。
室橋祐貴
一般社団法人日本若者協議会代表理事、慶應義塾大学政策・メディア研究科修士1年。 学生時代からITベンチャーの立ち上げを行い、2015年に若者の声を政策に反映させる「日本若者協議会」を設立、代表理事に就任。ほか、BUSINESS INSIDER JAPAN、Yahoo!ニュース個人等で取材・記事執筆も行う。
【室橋さんが日本若者協議会を設立されたきっかけを教えてください。】
今でも少子高齢化の問題が指摘されていますが、こうなることは1970年代にはわかっていたことであり、長年ずっと放置され続けてきました。日本の根本的な問題は、将来への投資不足であり、社会の意思決定層にもっと若い世代が入っていかなければならない、もっと若い世代の声を届けていかなければならない、という思いから日本若者協議会を設立しました。
【今までの活動を通して感じた、日本の政治の課題は何ですか?】
現在、日本の国会議員に20代の議員はいません。この大きな原因は、年功序列の雰囲気が強く残っていること、会社を辞める必要があるなど出馬するリスクが高いこと、そして被選挙権年齢が高いことです。
もっと若い世代が政治の世界に入っていき、新しい価値観の反映や若者世代への投資が増えていかなければ、日本の衰退は止まらないと思います。
【特に若者の投票率低下が危惧される中、日本若者協議会がこれから果たしていくべき役割とは何でしょうか?】
少子高齢化が急激に進んだ結果、今や若者は少数派であり、より積極的に若者の意見を社会に発信していかなければ、若者の意見は埋没してしまいます。そのため、日本若者協議会がより多くの若者の意見を集約し、政治家や社会に発信し続けていかなければならないと思っています。
【最後に、政治に興味を持てない若者へメッセージがあればお願いします。】
学校がつまらない、子育てしにくい、給料が低い、特定の価値観に縛られていて生きにくい。
誰しもいろんな不満を抱えていると思いますが、その多くは政治によって変えることができます。声を上げれば社会は変わっていくので、ぜひ一緒に変えていきましょう!
聞き手 畠中惇
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