自分たちの町は自分たちで守る!!~消防団の活動とは!?~

自分たちの町は自分たちで守る!!~消防団の活動とは!?~

危険な火災現場や災害現場にいち早く駆け付け、危険を顧みず命を救う消防士。

そんな姿に憧れ、小さい頃「おおきくなったら消防士になる!」と言ったことのある方も多いのではないでしょうか?

実は、一般市民でも仕事をしながら消防士になることができます!

それは「消防団」です。

消防団は、“自分の街は自分の手で守る” この理念に基づき、全国の市町村には必ず消防組織法に準じて消防団が設置されています。その数は2209団にも登り活動団員人口は850,331人(総務省消防庁2017年現在)になります。

この中には3,995人の大学生や専門学生などで構成される学生団員がいます。(総務省消防庁2017年現在)

今回はそんな学生団員の大学4年生、朴田光希さんにお話しを伺いました!!

(朴田光希さん 前列)

なぜ消防団に入ろうと思ったのですか?

もともと小さい頃、好奇心旺盛な僕はお母さんに消防少年団に入りたい!そんな事を言っ ていました。ですがその時、制服がカッコいいし消防官みたいだからという理由でお母さん からの勧めで何故かボーイスカウトに入りました。

時を経て大学進学をきっかけに、東京 へ移り住みました。気がつけば、自分のことで精一杯のまま3年目が過ぎ勉強やアルバイ ト、インターンをしていました。

昨年の2月、ちょうど僕は町田市議会議員選挙のお手伝い をしている伊東拓弥さんという方に出会いました。伊東さんは消防団活動の傍ら建設会社 で働いていて、「実はさ、俺たちは消防団で活動していて消防の部長が議員なんだよね。 飲みがてら話聞いてみる?」というのが最初のきっかけでした。

自己紹介の時「僕は高校 時代に馬術部に所属してて、馬に乗ってました。」そんな事を話すと先輩が、「それじゃ、 大学時代はポンプ車に乗ろうよ(消防車)!そしたら就職面接の時、高校時代は馬に乗ってて、大学時代ではポンプ車に乗ってました!これ言えばネタになるじゃん(笑)」と、 言われ、僕は単純な性格なので、それ良い! と思って消防団に入りました。

消防団の普段の活動を教えてください

基本的に消防団では、小学校や中学校のクラス分けのような形で各地域に分かれ1個小隊(1 つの部隊)で活動をしています。それぞれの管轄地域の防災活動はもちろん、火災や救助活動など司令から連絡があればすぐさま昼夜を問わず現場に駆けつけます。

その他にも、僕の配属している町田市消防団第一分団第五部(以下、町田115小隊)では毎週火曜日と木曜日に、火災や救助任務を遂行する上で欠かせない実践的な知識、技術を身につける訓練や、消防操法大会に向けた練習を実施しています。消防操法とは、如何に、安全、確実、 迅速に火を消すかを部隊同士で競う、言うならば4年に一度の消防オリンピックです。

その他にも、地域に密着している小隊であり夏祭りや御神輿、纏を振るなど様々な活動をしています。町田市消防団ラッパ隊という集まりも結成しており、トランペットを使った演奏をお祭りで披露したりしています。

(地域のお祭りへのラッパ隊の参加)

活動を通して困惑に感じたことは何ですか?

僕は要領が悪いのでどうしても日常生活の大半を消防団に費やしてしまいます。自分の時 間(友達に会うことや映画を観ること、彼女との電話)を後回しにしてしまいがちです。 他にも活動中の不手際を、先輩に怒られたりして、自分はまだこんなこともまともにでき ないのかと思い、思わず悔しくて泣いた時もありました。

活動を通してやりがいを感じたことは何ですか?

やはり一番感じたことは地域の皆様に愛されている消防団だな、そう実感するとかなりの やりがいを感じました。ついで、以前はできなかったことが今ではできる、先輩は僕の知らないところでも、よく見ていてくれていて、成長したなと言われた時がすごく嬉しかった記憶があります。

また、僕の地域では行きつけの“花いちもんめ”という家庭的な居酒屋さんがあり、そこの店主やその奥さんは僕たちにとって、お父さんお母さんみたいな存在で僕の入るかなり前から今に至るまで115小隊を何十年も見守って、応援してくれていることが素直に嬉しく、活動へのより良い意欲にも繋がっています。

親身に相談に乗ってくれ たり怒ってくれたり褒めてくれたりなど、本当によくしてくださっています。

(消防団の仲間たちと)

消防団に入る前と後で自分の中で何か変わったことはありますか?

ものの考え方が変わりました。

恥ずかしながら、入る前なんて自信過剰で、「自分はこの社会の何にでも通用する人間だ。」 そんな事を思っていたりしていて、天狗になっていました。しかし、入団して年齢層が幅広く 社会性に富んだ部隊に配属され、素直な気持ちをどんどんぶつけると、その度に、自分自身の間違いに気づき始めました。

先輩方は僕の性格を熟知していて、僕が持ち合わせている才能を引き出しつつ、欠点を矯正して、より社会に貢献できる人にしよう、そんな事を考えてくれています。

また、地域を意識するようになりました。入る前なんて、自分の住んでいる地域のことなんて知ることもなく、なんとなく住んで、なんとなく道を歩き、なんとなく呆然と過ごし てました。ですが入団後、消防団と地域の、密接な連携や商店会との関わりなどを通して社交の場を生で、経験でき自分が住んでいる地域に興味が湧きました。

消防団として同世代に伝えたいことはありますか?

僕は大学3年生の終わりの時期に消防団に出会いました。 数々の火災、救助を経験して人の命について深く考えるきっかけを消防団は与えてくれました。

訓練は辛い、仕事が終わってからみんなで集まり夜遅くまで活動している、といったイメージがある消防ですが決してそんなことはありません。『自分の空いた時間に地域のボランティア』、そんな軽やかな感じです。

生死が一刻を争う命の現場、最前線に関われるボランティアなんて消防団以外、ありませ ん。学生時代にこのような経験をして社会に出ることは本当に素晴らしいと思います。

大学内でありふれているボランティアサークルなどでは規模が小さく、僕は無意識のうちに つまらないと感じていました。消防団との出会いは僕の世界観を大きく変えました。僕たちが知らないところで誰かがこの町の平和を守ってくれている、その平和を守る人になってみませんか?

最後にメッセージをお願いします

この記事を読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。 伊東さんに出会うまで、僕が住んでいる玉川学園(東京都町田市)に消防団があるというのを、全く知りませんでした。入団して1年が経った今、僕は1つの居場所ができました。

本業を持って成り立つ消防団、115小隊では政治家さんに電気屋さん、建設会社さん、 醤油屋さん、眼鏡屋さんなど他にも幅広い職種の大先輩が多く在籍しています。その先輩 方の話を生で聴けるのは、これから社会へ出る僕にとって『人生の道しるべ』、となる環境です。

自分自身のこれからのより良い人生を考える、素晴らしい機会となっています。

少しでも興味が湧いた方は、是非ともインターネットやお近くの役所で消防団のことを 調べてみてください。

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