少年法改正の裏側-「特定少年」が暮らす少年院の背景とは-

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こんにちは。ivote media編集部です。

今回は少年法で対象となる特定少年が暮らす少年院の実態をメインに、少年法について執筆します。

少年法は2021年5月21日に少年法改正は可決されたものの、少年院の実態や議論は今も尚続いています。

私たちivoteでは、「少年法に関するディスカッションイベント」を開催にむけて当記事を執筆しますので、ぜひ最後までご確認ください。

①はじめに〜最近の「少年犯罪」を振り返る〜


2021年 6月。立川市のホテルで男女が殺害されたという事件が発生しました。加害者は19歳の少年。彼は「人を殺す動画を見て刺激を受けた」と供述しています。

また、2021年2月の北海道旭川市の「女子中学生自殺事件」では加害者が当時中学生ながら、あまりにも残虐な加害が話題を呼びました。


これらの事件が起きた際、「多くの人の声」として

「どうしてここまで酷い行為を行っているのに逮捕されないのか」

「これでは遺族はいたたまれない」

「未成年であれど加害者を守る法律はおかしい」 など、少年法に関する反対意見が相次いでいました。
しかし、5月21日に、ついにこの少年法の改正(厳罰化)が成立されました。

少年法はどのように改正されるのか


少年法とはどのようなものでしょうか。


少年法とは、非行を犯した少年に対する処分や規律を定めた法律です。
改正後の来年4月からは、事件を起こした18、19歳を「特定少年」と位置付け、家裁から検察官に逆送する犯罪の対象をに強め、厳罰化されます。

また20歳以上と同様に刑事裁判を受け、起訴後は実名報道が可能です。
「少年の更生可能性は捨ててはならない」という関係者の声もあり、少年院などでの更生や教育も軸に据える体制は続けるとされています。

少年院での生活の実態とは?


教育が行われる少年院とは、どのような場所かも解説をしたいと思います。


少年院は、犯罪をして家庭裁判所から保護処分として送致された少年を収容するための施設です。その場所では罰則を与えるよりも、少年たちを「更生させる」という目的で機能しています。
ちなみに、少年院に入ることで前科は付きません。(ただ警察官を目指すときには前歴が残ります。)


少年院とはどんなところ?1日の生活と入るまでの流れ・入所基準を解説|刑事事件弁護士ナビ (keiji-pro.com)

↑こちらのサイトの画像から少年院での1日の流れがわかります


基本的に「矯正教育」で占められていますよね。
しかし、この教育で正しく更生出来ているのかというと、まだまだ難しい現実もあるそうです。


ケーキの切れない非行少年たちとは?


少年院の現実を取り上げた本として、「ケーキの切れない非行少年たち」という本が話題になりました。
このタイトルは、「ケーキの切れない」=「一般的に当たり前にできるようなことができない」少年が多数いるという意味が込められています。

いわば、「状況を認知する力」が弱いということです。


これらの機能が弱いと、怒られても改善することができない持続的なコミュニケーションが取れない少年院を出ても社会の中で活動できない という可能性も考えられます。

以下のような障害がみられます

さらに、このような障害については、受刑者の2割が相当するというデータも出ています。

法務省の強制統計表(2017)より作成

(※この統計は諸説はあります。)

つまり、本来障害として診断されるべき子どもが少年院がいる可能性がある、ということですね。

おわりに


少年院で過ごす少年の実態が、少しは知ることが出来ましたか?
そして、このような人が収容されている中で、少年法を厳罰化するのはよいことなのでしょうか?

それを議論すべく、ivoteでは「少年法と対話する」という題目で、少年法イベントを実施します!

これを読んでいる大学生の皆さん、あなたの意見をぜひお聞かせください。


実際に、ivoteではディスカッションする場を7月に設けています!

7月3日に少年法にまつわるイベントをやります。
ぜひイベントに参加してくださいね。よろしくお願いします!
参考資料
https://zunnda.hatenablog.com/entry/2019/07/14/112317
https://keiji-pro.com/columns/109/

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