新聞やニュースでは新型コロナウイルスで埋め尽くされていますが、見慣れない言葉や専門用語がたくさんありますね。
その中でもよく見かけるクラスター、オーバーシュート、ロックダウンは何を指すのでしょうか?
クラスター
クラスターは小規模の集団感染のことを指します。国内でもクラスター感染は頻繁に確認されおり、大規模感染に防ぐべく、厚労省はクラスター対策班を設置して感染拡大防止に努めています。
オーバーシュート
オーバーシュートは感染爆発のことで、感染者数が爆発的に急増することを意味します。
オーバーシュートが起きてしまうと、医療機関が患者を受け入れる能力が限界に達し、医療崩壊を招くと懸念されています。
イタリアをはじめとした欧州では1日に何千人も感染者が増えるというオーバーシュートが発生し、医療機関が混乱状態です。
ロックダウン
最近ニュースでよく見るロックダウンは都市封鎖とも言います。非常事態に人の移動や情報の出入りを制限する措置です。 近年の例では、2015年に起きたパリ同時多発テロ事件が挙げられます。
当該事例においては散歩や買い物を除く外出の禁止、学校閉鎖、交通規制措置が大都都市で行われていることが少なくありません。
欧米諸国ではすでにロックダウンが始まっており、ニューヨーク、サンフランシスコ、パリ、ミラノなどがそれに該当しています。(2020年3月28日時点)
こうした措置をとった世界中の大都市では、もはや人影はなく、昼夜問わず静まりかえっているという異例の光景です。
ニューヨーク タイムズスクエアの様子
パリ市街地の様子
東京がロックダウン??
東京都でも感染者は増え続けており、このまま事態が収まらなければロックダウン(都市封鎖)を行う可能性があると小池知事は先日の記者会見で示唆しました。
このまま収束がつかない事態になれば、ロックダウンに踏み切る可能性がありそうです。ただし日本の場合、ロックダウンに強制力は伴わず、鉄道などの交通機関や労働を強制的にストップさせることはできないとされています。
下記のニュースで詳しく解説されていますので、そちらもご参照ください。
NHK ロックダウンとは 実際どうなの?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200402/k10012362181000.html
河野外相、カタカナに疑問
このように新型コロナウイルスを契機に、これらの言葉が一般化しつつありますが、中には分かりにくい意見も。防衛相の河野氏もその1人です。
確かに横文字の乱発はかえって混乱を招く可能性があるかもしれませんね。
専門家の間でも非常事態においては分かりやすい言葉で伝えた方がいいと主張する人が少なくありません。
東京五輪延期、英首相感染、米国感染者数最多
世界規模の感染により、世界中は大混乱状態です。
先日IOCと日本は2020年夏開催であった東京五輪を延期し、2021年開催を目指すと発表しました。開催時期はまだ未定です。
またアメリカの感染者数は中国を抜き(2020年3月28日時点)、多くの州で外出制限や禁止令が出されています。
さらにイギリスでは首相のジョンソン氏に陽性反応が出ました。国のトップが感染したことに英国民も動揺を隠せないようです。
「過去24時間にわたって軽い症状が出始め、私は陽性と診断されました。
現在自主隔離していますが、コロナウイルスと戦っていくために、ビデオ会議を通して引き続き政府の対応をリードしていきます。」
このほかにもお笑い芸人の志村けんさんや阪神タイガースの藤浪晋太郎投手の感染が確認されており、日に日にその脅威は増すばかりです。
おわりに
感染拡大が想定以上であったことから、イベント等の中止・延期、学校の閉鎖などに続き、ロックダウンの可能性もでてきました。またすでに各大学も始業を遅らせたり、授業をオンラインで実施するところが激増しています。
2020年は米大統領選や都知事選も控えています。果たして国政にも影響が出てくるのでしょうか?
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本記事は2020年3月28日に執筆されたものです。最新の情報にアップデートされている可能性がありますので、ご注意ください。
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