才能の無駄遣い!?バッハが書いた悩める家族の形

政治コラム

突然ですが、あなたは「コーヒーカンタータ」という歌曲を聞いたことがありますか?

J.S.バッハ: コーヒー・カンタータ「お静かに,お喋りめさるな」:ああ,コーヒーのおいしいこと[ナクソス・クラシック・キュレーション #かわいい]

とても不思議な曲名なのですが、実は娘を心配する父親をモチーフにした曲なのです!

今回は、そんな不思議で少し気がかりな歌曲を紹介します。

曲の内容

全10曲から成る曲なので、1曲づつ内容を簡略化してご紹介します!

1曲目・・・これから登場する父と娘の紹介

2曲目・・・父「娘が自分の言うことを聞いてくれない!」

3曲目・・・父「娘よ、コーヒーを飲むのを止めなさい!」/娘「そんなこと言わないで、コーヒーが飲めなくなったらとても辛いわ」

4曲目・・・娘「何よりも美味しいコーヒー、これさえあればいい」

5曲目・・・父「コーヒーを飲むのを止めなければ、婚活パーティーはおろか、散歩にすら行かせないぞ!」/(以下省略)/娘「かまわない、コーヒーさえ飲ませてくれるならなんでもいいわ」/父「コーヒー以外何も要らないのか?」

6曲目・・・父「我が娘は手に負えない、しかし[泣き所]さえ見つけられたらなんとかできるかもしれない!」

7曲目・・・父「娘よ、言うことを聞きなさい!」/娘「コーヒー以外なら」/父「勝手にしなさい、ところで結婚する気は無いのだろうな?」/娘「もちろん、夫が欲しいわ」/父「今のままだと、もちろん結婚は許さないからね!」/娘「分かりましたお父さん、もうコーヒーなんか飲みません・・・」/父(「やった、ついに言うことを聞かせた!」)

8曲目・・・娘「コーヒーを止めたから、素敵な旦那さんと出会えますように!」

9曲目・・・娘「素敵な旦那さんに出会えたら、結婚する前に“飲みたいときにコーヒーを飲ませてくれる”ようにお願いしなきゃ!」

10曲目・・・娘はコーヒーを止められないことでしょう。おしまい。

娘さん、相当コーヒー好きなんですね・・・笑

作曲の背景

当時のコーヒーハウス(現在で言うところの“喫茶店”)は女人禁制とされており、風潮からも女性はコーヒーを飲めない環境でした。

詩人のピカンダーがこの事を風刺して『おしゃべりをやめて、お静かに』(1732年頃)を作りました。およそ2年後の1734年、バッハはこの作品に曲をつけ今作品が出来上がったと言われています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

社会の風潮が原因一部とはいえ、なんだか悲しいようにも感じるお話ですよね。

コーヒーくらいは、好きに飲みたいですね。

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