徐々にニュースや新聞でも目にするようになってきた「東京都知事選」の文字。オリンピック開催延期も決まり、これからの東京都がどうなっていくのか、皆さんも気になりますよね?本記事では、そんな都知事選2020について、政治初心者でも分かりやすいよう、簡単に説明してみました!
都知事選とは?都議選とは何が違うの?
東京都知事選挙とは、東京都の首長である東京都知事を決める選挙です。任期は4年となっており、今年は2016年に当選し都知事となった小池百合子氏が任期満了を迎えるため、7月5日に行われる予定です。
一方、都知事選と勘違いしやすいのが東京都議会議員選挙です。 東京都議会議員選挙とは、都知事が提案した都の仕事の計画や予算について質問や意見を行ったのち、多数決で賛成・反対を決めることができる、都議会議員を選ぶ選挙です。都議会議員も任期は4年であり、こちらの選挙は2021年に行われる予定です。
総理大臣が選ばれるのは衆議院選挙が行われた直後ですが、それとは違って都知事と都議会議員は同じタイミングで決まるわけではないのですね!
また総理大臣は国会議員が決めるものですが、都知事は一般の都民が投票することによって直接自分たちのトップを選ぶことができる、という点でとても大切な選挙であると言えます。
東京都知事
任期 | 4年 |
選出方法 | 直接選挙(東京都知事選) |
我が国の知事の特徴は上記の通りで、アメリカ大統領とよく似ています。議会との兼職は不可で、国政と大きく異なっています。ただし住民がリコール制度を行使し、解職投票で賛成が過半数を超えた場合、当該知事を解職させることができる点も特徴的です。
都知事だけに与えられた権限としては、予算案作成の権限、予算を執行する権限、議会に条例案などを提出する権限、租税等を徴収する権限の4つがあります。
他にも、知事部局職員の人事権を行使することができるため、副知事を指名できたり、新たな地方税を創設できたりします。
ただ、条例や予算、副知事などを決める際には都議会の承認がなくてはならないため、全てのことを一人で決められるというわけではありません。都知事と都議会が「車の車輪」に喩えられるように、お互いが対等な立場にあるからこそ地方自治がうまくいくのです。
東京都議会
都議会の特徴もみてみましょう。
任期 | 4年 |
定数 | 127議席 |
選出方法 | 中選挙区制/小選挙区制 |
議会制度 | 一院制 |
都議会は任期は都知事と同じものの、都知事選と異なり間接選挙によって選出されます。また二院制の国会に対し、地方議会は一院制で構成されているのが特徴的です。
現在東京都では小池百合子氏率いる都民ファーストの会が最大の議席数を持っています。
ちなみに都議会の様子は自由に傍聴・見学ができます。
*ただし新型コロナウイルスの影響によって入場規制がかかっている場合があります。必ず都議会HPをチェックしてください
是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
今年の都知事選、どうなるの?
現時点(4月13日)ではまだ立候補者は確定していませんが、多くのメディアが現職の小池百合子氏の再選出馬の可能性を示しています。
一時、小池氏と対立状況にある自民党都連が対抗候補者を立てるのでは、という報道がありましたが、今のところ人選が難航しており、またオリンピック開催延期が決まった現在、対立するのはよくない、協力していかなければ、という意見もあって、結局自民党の議員も小池氏を支援する形となるのではないか?とも言われています。
野党も対抗候補者を立てる方針ですが、やはり小池氏vs他候補者、というような構図になりそうです。
今年の都知事選では、立候補者が全員出揃う告示日が6月18日となっているので、実際の立候補者はその日に明らかになります。
それぞれの候補者の政策をしっかり見比べ、これからの東京を誰に任せたいかよく考えて投票しましょう!
どうやったら投票できるの?
今回の都知事選では、「18歳以上であり、住民票が東京都に3ヶ月以上ある人」が投票できます。
この条件に当てはまる人の自宅には投票所入場券が送られてきます。この紙を持っていけば、その他の身分証明書は必要ありません。
投票所へつき、係員に入場券を渡すと、投票用紙をもらえます。その後候補者名が書かれた一覧のある記入台に移動し、鉛筆で候補者の名前を書き、投票箱に用紙を入れれば投票完了です!
詳しい投票方法はこちらをご覧ください!
「選挙」と聞くと難しそうですが、投票自体は至ってシンプルで非常にスムーズにできるものなのです。
もし投票日に旅行やアルバイトの予定が入った!という時でも、「期日前投票」制度を利用すれば大丈夫です。
入場券の裏面にある「宣誓書」を記入し、区役所に持っていきましょう。そうすれば、告示日翌日の6月19日から投票日前日の7月4日までの間に投票ができます!
最後に
いかがでしたか?今回は3ヶ月後に行われる都知事選について説明しました!
都知事選2020は、新型コロナウイルスにより首都封鎖が騒がれたり、東京オリンピックの開催延期が決まったり、という状況にある現在、これからの東京を引っ張っていくリーダーを決める非常に大切な選挙になります。
だからこそ、一人一人が各候補者を吟味し、「自分ごと」として考えていくことが必要です。
今まで選挙にいったことがなかった、という人も、この機会にぜひ一度投票してみましょう!
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