参議院選挙とは?
ズバリ、3年に一度行われる参議院議員の改選です。なぜ3年に一度かというと、参議院議員の任期は6年で、3年ごとに任期満了になる議員が半数いるからです。つまり、任期満了になった半数の参議院議員を選び直すのが、参議院選挙(正しくは参議院議員通常選挙)なのです。
以前は選び直す人数は参議院議員は242人が定員なので、以前はその半分の121人でした。しかし、昨年の公職選挙法の改正により、参議院議員の定数は6増加し248人に、今回の参院選では3議席増やし、さらに3年後の参院選で3議席増やす予定です。したがって、今回の参院選では124議席を巡って争うことになります。
立候補できる(被選挙権がある)のは満30歳以上で、投票できる(選挙権がある)のは満18歳以上です。
少しずつ参議院議員選挙に興味が出てきましたか?もう少し詳しく知りたい人は読み進めてください。
参議院議員選挙のシステム
参議院選挙には選挙区制と比例代表制があります。
選挙区制
全国を*45選挙区に分け、選挙区の人口に応じて当選人数が決まります。(ex.東京6人、神奈川、愛知、大阪、埼玉(公職選挙法改正により3→4)4人、北海道、千葉、兵庫、福岡3人、茨城、静岡、京都、広島2人、それ以外の選挙区1人)
投票用紙には、候補者の名前を書いてください。
*45選挙区 鳥取・島根と高知・徳島は1選挙区である
特徴
大きい政党が勝ちやすく、政局が安定しやすい。
死票(落選者への票)が多くなる。
選挙区によって人口に差があるため1票の格差が大きくなる。
比例代表制
選挙区は分けず、政党か候補者の名前を投票用紙に書き、政党毎に、「政党」+「候補者名」の合計で得票数を出すのが比例代表制です。ドント方式を利用し、最も票を得た政党の議席が最も多く、順に議席数が決まります。そして、政党の議席数が決まった後に、政党内の得票数の多い候補者から順に当選します。
特徴
小さい政党も勝ちやすい。
1票の格差が小さい。
衆議院議員選挙との違いは比例代表制にあり、衆院選は政党名しか書けないのに対し、参院選は候補者名も書けるので、民意を反映しやすくなるということだったが、公職選挙法改正により政党が指定する候補者を優先的に当選させる「特定枠」が設けられたため、その特徴もないに等しいと言える。
おわりに
難しい話をなるべくカットして簡潔に、しかし重要な参議院議員選挙の基礎はしっかりとまとめてみました。
投票に行くには選挙の仕組みをしっかり理解しておきたいですよね。このページがみなさんの役に少しでもたてれば嬉しいです。
参考文献:最新政治・経済資料集(第一学習社)、総務省HP、読売新聞
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