新しい元号も発表され、平成の時代もいよいよ残すところあと1ヶ月弱。
皆さんの平成はどんな時代でしたか?
初めての改元を迎える方もさぞ多いことでしょう。ですが、日々の生活は昨日と変わる事なく続いていきます。
そして、それは人の心も同じで・・・
兼好法師とキラキラネーム
兼好法師(吉田兼好)が書いた、「つれづれなるままに〜」で始まる随筆『徒然草』、皆さんも一度は学校で習ったと思います。(仁和寺にある法師の話とか)
しかし、古典独特の言い回しや文法がネックとなって、難しい印象がある方も少なくないのではないでしょうか?
ですが、現代で言えばブログやTwitterのようなもので、よくよく読むと結構面白いことが書いてあったりします。
徒然草の116段に『寺院の号、さらぬ万の物〜』という文があります。これを現代的に訳すと、「お寺の名前などに名前を付けるときに小細工をしたような名前を付けるのは、見苦しいと思う。人の名前も見慣れない字を使って、キラキラネームを付けるのはどうなのよ!?」
こんな感じでしょうか。
兼好法師と飲み会
他にも第175段は『世には心得ぬことの多きなり。まづ酒をすすめて~』という出だしなのですが、この内容が、「飲み会とかで酒を無理やり飲ませて面白がるのって何なの? 意味わかんないだけど!!」というようなものです。
この段は結構長めに書かれていて、酒を飲むことの悪いことも良いことも、酔っ払いについても兼好法師は書いています。
現代人にも通じる感覚
兼好法師は今から600年ほど前に生きた人ですが、『徒然草』には現代人も共感できる点が多くあると思います。
この現代人にも通じる感覚は兼好法師だけが持っていたのではなく、恐らく当時を生きた多く人々も持っていたのではないでしょうか?
だからこそこの作品が現代まで生き残ってきたんだと思います。
おわりに
時代が移り変わっても人の心や考え方はそうそう変わるものではないのではないでしょうか?
そしてこれは数百年後の未来にも、同じことが言えるのではないかと思います。
古典に難しいという印象や苦手意識を持っていた方も、現代語訳版なども多く出ているので、是非気軽に読んでみては?きっと新しい発見があると思います!
次回4/6(土)のマガジンは特集号です!!
小さいころに憧れた方も多いであろう、あの職業の方へのインタビューです!
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