男子三日会わざれば刮目して見よ。
少し会わない間に人は成長するものだ、という意味の諺ですが、技術の進歩に関しても同じことが言えそうです。まずはこちらの映像をご覧ください。
我々は、機械の隣人たりうるか?
これはボストン・ダイナミクスというアメリカの企業が公開している動画です。
この企業はロボットの研究開発を手掛ける企業の中で最も有名であると言っても過言ではなく、2013年にはその先進性に目を付けたGoogle社に、2018年には同様にソフトバンク社に買収されています。ロボットと一口に言っても多様なニーズ、つまりは開発の方向性がありますが、ボストン・ダイナミクス社では主に生物の形に近いロボットの開発がなされており、動画からは動作の軽やかさ、そこから生まれる”生き物らしさ”が確認できます。
この動画では二足のヒト型ロボットが紹介されていますが、実際に社会におけるヒト型ロボットのニーズといえばどんなものになるでしょうか?
パッ、とヒト型でなければならない理由があるような投入場所は思いつきませんが、新しくボストン・ダイナミクス社の親企業となったソフトバンク社の今までを鑑みるに、サービス業での展開を考えているのでしょうか?
しかしロボットが社会導入されるにあたって、人間側のモラルが問われることにもなりそうです。
アメリカのとあるスーパーでは、在庫管理ロボットに対して暴力を奮う客がいることが報告されています。多くはいたずらのような心持ちで行っているのかもしれませんが、ロボットが仕事をうまくこなせないとして、店舗側は大きな悩みを抱えています。
いかにロボットが便利な社会を作っていっても、人間によって活動が阻害されるようでは彼らの仕事はスムーズにいきません。今はまだ関係のない話と思っていても、技術の進歩は凄まじいものです。いずれロボットが私たちの隣人となることも十分起こりうる事例だと私は考えています。
そんなときに私たちがロボットと「うまくやる」ことができるか……それは私たちの道徳心しだいになります。
おわりに
最後にボストン・ダイナミクス社から出ている動画をご覧ください。
この動画では、1:23のシーンから、技術者がロボットの箱を持ち上げる動作を阻害し、また立ち上がったそばから突き飛ばして倒すなどの性能試験の様子が映っています。
あなたはこれを見てどう思いましたか?
もし人間に対してと同じように憐れみ、試験者のことを憎らしく思ったなら、もう新しい時代はすぐそこまで来ているのかもしれません。
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