「私が票を入れても政治は変わらない」
「私が一票入れたところで大した影響はない」
若者の選挙に行かない理由としてはこのような理由があります。ですが、本当にそうでしょうか??実は「数票の差」で勝敗が決まった選挙もあるのです。
実例
先日の統一地方選で行われた東京都港区議会選挙では1票の差でついた勝負がありました。
最下位当選のにしお勝成氏が2032票だったのに対し、次点の松尾信次氏が2031票と一票の重みを感じる選挙でした。
もっと際どい勝負も、、、?
私の地元、千葉県の最東部に位置する銚子市の市議会議員選挙ではまさかの0.474票でついた勝負があります。最下位当選の石上やすみつ氏が904.474票だったのに対し、次点のくどう忠男氏は904票。しかし、一人一票の選挙に置いて小数点が着くのはどうしてでしょうか?
それはあん分票と呼ばれるものです。同一の名前や苗字を持つ候補者がいる選挙において共通の名前のみが書かれている場合に票を割ってどちらの候補者にも与えるシステムです。
例えば、ある選挙に田中一郎さんと田中二郎という立候補者がいたとします。そこに「田中」とのみ書かれた票が1票だけあった場合には2分割して一郎さんと二郎さんに0.5票ずつ与えるというシステムです。
せっかくの投票ですから、自分の応援する候補のフルネームはしっかりと書いて応援をしたいものですね。
くじ引きで結果を決める!?ゼロ票差の戦い
なんと得票が一緒だった場合、くじ引きで結果が決められるのです。
2019年四月に行われた相模原市議会では最後の17番目の得票が共産党の新人の今宮祐貴候補、無所属の新人の松浦千鶴子候補どちらも3158票と同票でした。
当選を示す「1」の書かれたくじ棒を引いた今宮候補はインタビューに対して「これほど1票が重たいとは思わなかった」と涙を流して喜んだそうです。
その後の活動でも嬉し涙を流すくらいの実績を出すことができるように励んでもらいたいものですね。
ちなみに、このくじ引きの方法は自治体に任されており、くじ棒を使う自治体もあれば商店街などでよく見かけるガラポンを使う自治体もあるそうです(NHK政治マガジン参照)
まとめ
「私が票を入れても政治は変わらない」という意見もありますがこのような接戦は珍しくありません。4月21日の統一地方選で0〜10票差で勝負がついた選挙は102件もあります。(選挙ドットコムより引用)
国政選挙であってもわずか2票の差の戦いもありました(52年衆院群馬1区)差し迫った参院選でも同じような接戦になる確率もあるでしょう。
そんな時に勝負を決めるのは、他でもないあなたの1票です。
あなたの意見を投票という形で国に届けませんか?
参考文献
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190426-00010000-senkyocom-pol
くじ引き
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/16480.html
あん分票
https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shisei/15001/senkyo/yokuarusitumon/d018320.html
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