【なぜ30代が社会課題の解決に?】東京JCに突撃インタビュー

インタビュー

皆さん、「青年会議所(JC)」という組織をご存知ですか?

彼らは、私たち学生が通常想定するような「大人」とはちょっと違っています。何が違うのでしょう?

JCとは?

ざっくりとまとめてみると「30代を中心とした青年が社会課題の解決に取り組んでいる、なんだかよくわからないけどすごそうな団体」みたいです。

しかしこれだけ見ると「社会人って忙しくないの?」「高い会費を払ってまで社会貢献活動を行っているの?」など様々な疑問が湧いてきますよね。

日本全国にある支部の中、公益社団法人東京青年会議所(以下東京JC)にインタビューを行ってきました!

インタビューにご協力いただいた皆さん

  • 塩澤正徳さん(東京JC第70代理事長)
  • 諸喜田智さん(東京JC副理事長)
  • 田中淑之さん(東京JC理事、政治行政政策室室長)
  • 梶原匡弘さん(東京JC政治行政政策委員会委員長)

ご協力いただきありがとうございました!

塩澤正徳さん(東京JC70代目理事長)

JCってどんなことをしているの?

ivote別木:JCっていろんな取り組みがあると思うのですが、どんなことを行っている団体なのですか?

JC塩澤さん:基本的には単年度制で、毎年組織編成が変わりやることもその都度変わるんですよね。東京JCの活動も70周年を迎えますがその時そこにいたメンバーがやりたいと思ったことをやっています。

ivote別木:ivoteみたいですね笑

JC梶原さん:例えば今年からの取り組みとして、中学校に主権者教育の出前授業に行っています。毎年続けている活動では、例えば選挙前は公平に候補者の政策を比べるための公開討論会とか。ivoteの皆さんにも参加してもらっていますね。

2017年6月例会・都議選公開討論会の様子

JC塩澤さん:他にも、SDGsを推進する運動、小学生対象の相撲大会の開催など活動のテーマは多岐にわたります。

ivote別木:JCの活動って大変じゃないですか?(笑)

JC田中さん:いやあ、大変ですよ。

JC梶原さん:どのくらい大変なのかわからず入ってしまったので1年目は大変でした。僕もそうですけど会社を経営している人も多いのでむしろ仕事が忙しい人の方が多いんですよね。自分は2年かけて本業の仕事を他の人にも分担できるようにしました。会社の社員には感謝しています。

JC塩澤さん:大変じゃなかったらJCじゃないんですよね。片手間でできないことをやるのがJCです。

JC田中さん:周りの賛同を得るのも大変ですよ、周りから見るとJCって異常です。言葉だけだとなぜJCなのか説明できないから結果で示していくしかないですね。

ivote別木:なぜ皆さんはJCに入ったのですか?

JC塩澤さん:最初は同世代の経営者が多くいるから仕事に役に立つかなと思って入ったのですが、こんなに奉仕活動をたくさんしていると知りませんでした。

JC田中さん:どういう団体かわからないまま地域の人に誘われ断れずに入ったんですよね(笑)。でも入って活動して行く中で奉仕・修練と言うものに自然と向いていきました。

田中淑之さん(東京JC理事、政治行政政策室室長)

ivote別木:実際JCに入ってみてどうですか?

JC諸喜田さん:例えば選挙とか、気にしたことがなかったテーマで議論するのですが、自分の意見を求められて自分の意見を話した時自分事になってるなと思いましたね。

JC田中さん:JCにイェスマンはいないから、みんなで協力してひとつのものを作り上げるのは大変なことですが達成感もひとしおです。

JC梶原さん:対等な関係の人にどのように仕事を分担するかなど、仕事をする上で役に立つスキルも得られました。自分の社員からも「変わったね」と言われました。

梶原匡弘さん(東京JC政治行政政策委員会委員長)

そもそもなぜ「青年」?

ivote別木:「40歳以下の青年」ということにどんな意味があるのでしょうか?

JC塩澤さん:JCは各地区にありますが、東京には1949年、「新日本の再建は我々青年の仕事である」として東京青年商工会議所が設立されました。

JC塩澤さん:若いうちに能力をつける、視野を広く持つことが青年会議所が社会の中での役割だと思います。しかもそれをするためにはビジネスだけ考えるのではなく社会のことを考えるのが重要なんですよね。

JC諸喜田さん:知識や経験を発揮できる。そしていかに行動し続けるか。そういう意味でも40歳までというのは重要な要素だと思いますね。それをそのあといかに継続し続けるかも個人的には大事です。

諸喜田智さん(東京JC副理事長)

ivote別木:JCの活動において大切にしていることはありますか?社会貢献ですか?

JC塩澤さん:私は社会貢献をしているという意識はあまりないんですよね。税金を払うことも子育ても実は社会貢献。仕事も家庭もJCも分断はされていない。誰かの役に立ちたい、という想いだけかなと思います。

JC諸喜田さん:誰かに「ありがとう」と言ってほしいんだなと自分の中では考えています。

JC田中さん:大きな社会にとってどれだけ意味のあることをできているかと考えると自己満足的に見えるかもしれません。でも一人でも「あのイベント良かったよ」「政策一覧表わかりやすかったよ」と言ってくれると嬉しい。

JC塩澤さん:メンバーの会費で運動を作っているという性質から活動を広げるのには重きを置いてこなかったんですよね。でもムーブメントを起こすためには活動をみんなに知ってもらって参加してくれる人を増やすのも大切ですね。

学生へのメッセージ

ivote別木:学生へのメッセージがあれば教えてください!

JC塩澤さん:自分は大学中退して別の仕事をして、でも辞めて今の仕事をしているのですが、もっと早くJCを知っていたらなあと思います。学生はお金はないかもしれないが時間があっていいなあと思いますよ。なんでもできる。

JC梶原さん:自分が学生の時は社会に関心とかなかったけど、社会に目を向けたほうが視野が広い考え方ができたなあと思っています。ぜひ社会にも関心を持ってみてほしいですね。

インタビュアー、ivote副代表別木とivote代表正生

JC塩澤さん:逆にivoteの皆さんはJCのことどう思っていますか?(笑)

ivote正生:ああ(笑)、そうですね。学生でもフェアに扱ってくれて、一緒に事業を作っていこうと思ってくれているのがありがたいですね。

ivote別木:JCの皆さんはかっこいいのですが、ロールモデルという意味で女の人が少ないんじゃないかということは思ったりします。

JC塩澤さん:JCが最初にできた背景が関係していますよね。現在では58%が経営者ですが、もともとは経営者層がほとんどでした。今では経営者にかぎったことではなく、お勤めの方なども多く在籍しています。

ivote別木:あ、そういえば以前茨城県の災害について調べたいことがあったとき、地元に根付いて社会課題に取り組んでいる大人ということで頼ったことがあります。

JC諸喜田さん:もっと頼ってほしいですね!

編集後記

私は社会人になったら会社と家族のためにのみ働くものだと思っていました。そしてJCのことを「時間とお金と気持ちに余裕のある大人の社会貢献サークル」だと思っていました。

しかし、大人になっても社会に接点を持ち続ける方々とお話しし、JCは「時間とお金と気持ちを作り出して社会問題を解決しようとしている大人の組織」なのだと感じました。

お知らせ

6月30日に恵比寿ガーデンプレイスで東京JC主催のイベントが開催されます!

その名も「全市民で語る『令和』の未来予想図」。

モデル・大石絵理さんと若者のトークセッションや、参議院議員選挙公開討論会、現役議員とのオープンカフェなど盛りだくさんな内容になっています!

今回インタビューに伺ったivoteの代表、副代表も登壇します♪

詳細:https://tokyo-jc.or.jp/2019年7月例会/

是非お越しください!

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