今日、3月27日は1969年に火星探査機マリナー7号が打ちあげられた日です。 それから半世紀、宇宙探査は立ち止まることなく日々進展してきました 。
マリナー7号と火星調査
マリナー7号は当時、アメリカによって進められていた火星探査計画によって打ち上げられた、探査機です。姉妹機として他にマリナー4号、マリナー6号など、打ち上げに失敗したのも含め5機がありました。
これらは全て探査の為に火星に送られ、最初にマリナー4号が火星に接近し写真の撮影に成功しました。その後マリナー6号、7号が接近しより詳しい写真の撮影に成功しました 。
このような調査によって、火星にはかつて水が存在していた可能性が大いに高まり、また標高約27kmというケタ違いの大きさを誇り、太陽系最大の火山オリンポス山などが発見されました。
その後も火星の探査は現在に至るまで続けられており、現在では太古の火星は水を豊富に湛えていた惑星であったと、考えられています。
日本の小惑星探査機の活躍
マリナー7号が打ち上げられてからおよそ半世紀、当時はアメリカやソ連が主体だった宇宙開発・宇宙探査も今や様々な国や機関が積極的に行うようになっています。
そうした中で日本も存在感を高めており、2010年には小惑星イトカワのサンプルを持ち帰り、大きな感動を呼んだ「はやぶさ」。そして現在は後継機である「はやぶさ2」が、地球から2億8千万km離れた小惑星リュウグウに2018年6月27日に到着し、様々な観測などを行っています。
3月20日にはリュウグウの岩石の中に水の成分が含まれていることを発見し、今回の探査の目的である、地球の生命の起源に迫るための手がかりになると考えられています。
はやぶさ2は今年の11~12月までリュウグウに滞在し、2020年末に地球に帰還予定です。
おわりに
宇宙探査は直ぐには私たちの生活に直接的な影響を及ぼすことは無い場合も多くあります。
しかし、探査機などに使われた技術が私たちの生活を便利に、豊かなものにしてくれる例は多いです。
また、宇宙探査には国だけでなく、様々な民間企業も開発などに関わっています。なので、自分が就職した企業が実ははやぶさ2などに携わっていた、なんてこともあるかもしれません。
それに、はやぶさのように私たちに感動やロマン、喜びを与えてくれたりもします。
夜桜見物のついでに月を眺めて、たまには宇宙へ思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
参考資料
コメント