こんにちは。かれんです。
いよいよ本連載も最終章になってまいりました!👏🏻
第1弾はコチラ
第2弾はコチラ
これまでは、
「有権者の意見をまとめた民意とは何か」や、「選挙での投票参加の必要性」をお話してきました。
これからは、
民意を受けて具体的に政府はどんな利益を還元していくのかについて話を展開していきたいと思います。
もっと簡単にいうと、
私たちの投票によって生まれた政府は、私たちにどんな利益をくれるの? という話です!
(題に小学生にも分かる〜って書いた以上、わかりやすさは遵守します。(笑))
(※尚、当記事はこちらの第3部民意と政策のつながりを参考に作成しています)
民意のアウトプット例
第1弾の最初に述べましたが、
政府は国民によって選ばれているため、国民の要望に何らかの形で対応しなければなりません。
(ちなみにこのことは、【政府の応答性】といいます。)
【民意をどう反映させているのかの紹介】
こちらの図を一緒に見てみましょう。
☆上段→社会保障
1970年以降には国民の要望が高まり、それに呼応するように政府もお金を出していることがわかります。
☆下段→景気対策
1990年代以降からの連動具合をチェック。
財源不足で一時縮減されたものの、景気対策の期待に応じて再び公共事業費が高くなっていることがわかります。近年は世論に敏感なようです。
ここまででは、民意と政府の意向はある程度の一致していることがお分かり頂けたかと思います。
補足 日本の政治制度
本書〇章で日本の政治制度について言及があったので、補足として日本の選挙事例を挙げておきます。
これは実際の関西地方の市長選挙の得票率をまとめた表です。
得票率は上から順番にa.b.cでaが当選となりますが…
本当に順当な民意決定なのか?というとそうとも言い切れないのです!
実はこれ、
それぞれの立場をよくよく見ていくと、
A 革新的政党推薦
B 保守系政党推薦
C 保守系無所属
であることがわかります。
次に目線を右に向けて、「推測される選好」を見ていきたいのですが、
これ候補者BとCに投票した人はAへの投票をした可能性が最も低いんですよね。
そう、保守派を求める人は保守派に投票しています。
だから実はこの得票率ってBとCが同じ保守派同士で票が割れてしまっただけで、実は大多数からしたらAってあんまり当選して欲しくない存在、ということです。
そしてもし別の選挙制度だったら同じ得票数でもCが選ばれていた可能性があるんですよね…!!
これが、選挙制度の侮れないところ!
おわりに〜まとめ〜
これで、全3部にわたる政治行動論に関する連載を以上になります。
第3章のまとめ画像↓
要約、をテーマに書きましたが【わかりやすく記事にしてみる】となるとなかなか難しい試みでした。
まだまだ書ききれないこと・入れたかったけどカットした部分諸々ありますので、ぜひ参考書籍のこちらも手に取ってみて欲しいです!
政治行動論 — 有権者は政治を変えられるのか (有斐閣ストゥディア) | 飯田 健, 松林 哲也, 大村 華子 |本 | 通販 | Amazon
(私たちivoteでも、こちらの書籍を何人もの方が熟読しております!)
そして、
本書の終章で最後に筆者が述べていることを引用させていただきたいのですが、
「代表民主制がうまく機能するかどうかは、有権者の行動しだいだということである。正確な」(p185より)
というように、
今の日本の政治がうまく機能するかどうかは私たちの一票にかかっています。
有権者の関心が弱いと、
特定層しか利益を享受できない政策がいつの間にか決められているという事態が起きてもおかしくありません。
例えば今の政治のイメージは賄賂やら不倫やら不信感が募る存在ではありますが、(私も政治の第一印象はそんな感じでした)
その人を選んだ責任は代議制民主主義である以上「私たちの責任でもあるのだ」ということをどうか忘れないで頂きたいです。
なのでひとまず、ivote読者の皆様はご自身の老化を待ってないで、選挙に行きましょう!
そのために、ivote mediaは、あります!(STAP細胞みたいな言い回し!)
それでは別の記事でもまたお会い出来れば幸いです。
ありがとうございました!
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