現在のアメリカでは、新型コロナワクチンが大統領選に間に合うのかどうかという点で議論がなされています。
こちらのページでは、このワクチンを巡る報道を時系列で表示しています。
2020.09.08
米国立アレルギー感染症研究所(CNN)のアンソニー・ファウチ所長が、新型コロナウイルスに有効なワクチンが大統領選の行われる11月3日までに用意できる可能性は低いとの見方を示した。
2020.09.10
新型コロナワクチン開発企業のうち9社が、「安全性と個人の健康を最優先する」と共通声明を発表。
(=政治的な論争には乗らないという意味も含まれている?)
2020.09.19
アメリカのトランプ大統領がホワイトハウスの会見にて、「来年の4月までには、新型コロナワクチンをすべての国民へ確保できる」と発言。
(ワクチンの供給の速さを提言することで票数巻き返しに繋げる見通しか?)
これまでの製薬会社の発言より数ヶ月も前倒しになり、大きな波紋を呼んだ。
2020.09.20
NPR/PBS NewsHour/Marist Poll の世論調査が発表された。
この調査で、アメリカ国内でコロナワクチンの信頼度が低下していることが浮き彫りになっている。
下の図は「あとどのくらいの期間で通常の日常生活が戻ると考えるか」を調査したもので、トランプ氏の掲げた選挙前=「6か月以内」であると回答した共和党支持者は4割以下であることがわかった。
2020.09.23
元FDA(米食品医薬品局)長官のスコット・ゴットリーブ氏が米ケーブルテレビCNBCのインタビューにて、
「大統領選挙前に新型コロナワクチンのEUA(緊急使用承認)を取りつけることは日程から考えて絶望的だ」と発言。
2020.09.24
2,493人の登録米国有権者の世論調査では、たとえ無料であっても、利用可能になるとすぐにCOVID-19ワクチンを受けると答えた有権者はわずか21%に過ぎない。
2020.09.29 テレビ討論会を実施。(この日がトランプ氏とバイデン氏の初めての直接対決の日となった。しかし…)
トランプ氏が「ワクチンを早く提供できる」という主張に対して、
バイデン氏は「大統領より科学者を信頼する」と全面否定の姿勢を見せた。
それでもトランプ氏は11月1日よりも前にワクチンが準備できる可能性があると繰り返し主張した。
併せて、トランプ氏はファイザーやモデルナなど具体的な製薬会社名を挙げて「彼らと現在話し合いをしている」と表明。
2020.10.01
ファイザーのブーラCEOが29日の討論会の内容を受けて手紙を従業員に届けたことが明らかになった。
コロナワクチンが「科学的事実よりも政治的な言葉で議論されたことに改めて失望した」というものであった。
2020.10.02
トランプ氏がコロナ陽性反応を公表。
これにより「新型コロナワクチンが大統領選までに出来るのか」という課題が、一層迷走化しつつある。
2020.10.20
米会社であるモダナは、コロナワクチンは12月にはできると発表。
2020.10.21
ブラジルの新型コロナワクチンの臨床試験に参加した男性が死去したと報じられた。
その男性は28歳の医師で、イギリスの製薬会社である「アストラゼネカ」と、オックスフォード大学が共同で開発したワクチンの治験検査に7月から参加していた。
同プロジェクトは過去に9月にも原因不明の症状を訴える人があらわれたため一度治験を中断している。
2020.10.22
米FDAがコロナワクチンに関する公開専門会議を開いた。
安全性と政治が介入する側面を考慮した結果、ワクチン開発に携わる多くの研究者や科学者を集めて実施されたものとされている。
また同日22日、
米モダナ社は集まった治験者の目標数が達成したことと、第1のワクチン・第2のワクチンがほとんどすべての治験者に配布済みであることを発表した。
(モダナ社は現在治験を行っている4社の中で、7月下旬という最も速いスピードで募集を開始している。)
2020.10.23
大統領候補であるジョー・バイデン氏が、
公約に「保険に入っているかどうかは問わず、すべての人が無料で安全かつ効果的なコロナワクチンを受けれるようにする」と宣言。
2020.10.24
米アストラゼネカがコロナワクチンの治験を再開させる。
最終更新:2020年10月25日
~この記事は大統領選が終わる11月3日まで随時更新を予定しております~
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