マドリード、1808年5月3日。
このタイトルを初めて聞く人は不思議で仕方ないと思います。
一体この日、舞台になった場所で何があったのか。
西洋絵画の中には、歴史的瞬間を描いたものが多数あります。
その中で特に印象的だった1枚を紹介したいと思います。
歴史的な背景
舞台はスペイン。丘の名前から「プリンシペ・ピオの丘での銃殺」という別名がついている。
フランスから攻めてきた軍の銃殺執行隊によって、近隣地区で合わせて400人以上の反乱者が逮捕され虐殺されたと言われています。
この丘の場面でも40人以上が虐殺されたと言われています。
この絵画の制作話には諸説あるとされていますが、その中から1つ。
作者は近くからこの様子を目撃しており、憤怒して後に現場に赴き絵を描くためのアイディアを素描したと言われています。
その時の印象は、絵画から伝わってくるものがありますね。
象徴的な“白い服を着た男”
この絵画の中心的な人物として見れるこの男は、その特徴からイエス・キリストの象徴とされています。
まずはその立ち姿。大きく手を挙げて執行隊に訴えかけてる様子がよく分かります。このポーズは十字架に磔にされたイエスを彷彿とさせます。
次に手の平。男の右手には深く残る跡がある。ここも磔にされた時のイエスを彷彿とさせます。
最後に
上記の特徴の他、質感や陰影がリアリティを与えてくれるのだと思います。
話として聞くと難しいですが、絵で見てみると視覚的に強く感じることができますよね。
温故知新、見ることで新たな未来が見えてくるかもしれないですね。
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