模擬選挙の争点を選ぶ3つのポイント

主権者教育

模擬選挙をする!となってもどんな争点で考えさせれば良いのか、少し迷ってしまいますよね。

今回は様々な先生と相談し模擬選挙の争点を設定してきたivoteが「模擬選挙の争点を選ぶ3つのポイント」についてご紹介します!

▼模擬選挙の具体的な方法はコチラ▼

単一争点か複数争点か

公園でボール遊びを禁止にするかどうか、大学授業料を無償化にするかどうか、税金をどのように集めるべきか、など一つの争点に絞って模擬選挙をするか、本物の選挙のように複数の争点で模擬選挙をするかをまず決めましょう。

単一争点

◎メリット

・考えることが焦点化し議論も白熱しやすい

・争点の背景にある社会問題にも深く考えることができる

◎デメリット

・本物の選挙では争点がひとつに決まっていることは少なく現実と離れている

・教師側が争点を作りこむ手間が必要

複数争点

◎メリット

・本物の選挙に近い形で考えることができる

・本物の選挙で使用した選挙公報などを使えば準備の手間が省ける

◎デメリット

・争点がバラバラだと意見の対立もはっきりと起こらず、それぞれの問題について深く考えることもできず、浅い学びで終わってしまう

・本物の選挙を使用するときは政治的中立性に配慮する必要がある

このように単一争点の模擬選挙と複数争点の模擬選挙それぞれにメリット・デメリットがあります。

どちらが模擬選挙でねらいたいことに即しているか考えましょう。

子どもに身近な問題か、政治的に重要な問題か

対象の子どもの年齢によりますが、身近な問題と言うと、学校のルールや公園のルール、大学授業料無償化や学校教育への予算の使い方などのテーマがあります。

このように身近なテーマだと模擬選挙でも自分の問題として考えられますし、「普段の生活も政治につながっているんだな」と考えることにもつながるでしょう。

少し遠い問題と言うと、働きかた改革や税金の集め方・使い方、人口減少対策、憲法改正の是非などがあります。

これらは普段考えることが少なく、難しそうなテーマに思えますが、模擬選挙を通して、どのように自分の生活にも関係しているのかということや、自分がどのような価値観を持っているのか考えるきっかけとなるでしょう。

政治的中立性

生の政治を扱う時に注意したいのは政治的中立性。

政治的中立性に反しないように当たり障りのない争点で模擬選挙をするのもひとつの方法です。

しかし子どもにとって当たり障りのない争点について考える意義や楽しさはあるでしょうか?

どんなテーマであれ、その問題の重要さや、政策に表れる価値観の違いに直接触れることで政治的意思を持つことの意義を考えることができるのではないでしょうか。

価値観が対立する、様々な立場の意図が介入する、そのものは極めて「政治的」ですが、どの候補者の政策も根拠を明示し、子どもが複数の価値観に揺さぶられるような模擬選挙は「中立」と言えるでしょう。

いかがでしたか?

今回は「模擬選挙を選ぶ3つのポイント」についてご紹介しました。 ぜひ参考にしてみてくださいね。

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